壁打ち

カルピス:水=0:10くらいの濃度

2017年映画ベスト5

 

 

気がつくともう年の瀬ですね。
ということで、今年観た映画ベストをようやく決めました。

映画館まで往復最短2時間の難民が選ぶ、心に残った映画ベスト5です。

 

 

 

 

 

 

第5位 ブレードランナー 2049

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監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリングハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、ジャレッド・レトー、他

 

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環境破壊が進んだ地球で人間の代わりに労働力となる人型のロボット、レプリカントアイデンティティや愛について苦悩していく物語。

 

1982年に公開された『ブレードランナー』の続編。恥ずかしながら前作は未鑑賞だったため、今作をきっかけに初めて鑑賞。前作も含めて2017年ベストに。

35年の時を経て、こんなにも丁寧で真っ直ぐに続編が作られるとは思っていなかった。映像は勿論スケールアップしており、話の内容も正しく受け継がれた『ブレードランナー』そのもの。前作のオマージュシーンもふんだんに使用されていて、2049を観る前の週に初めて無印を鑑賞したが、それでも胸が熱くなる。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の前作へのリスペクトを感じた。

正直頭が悪いので、物語の本質だとか監督の示した意味を理解して言葉にするのが難しくて、なぜベストに入れたかという理由を1時間近く悩んだ結果、一番分かりやすいのが、とにかく心に残ったから。それだけ。

美しい映像、ライアン・ゴズリングの表情一つ、アイデンティティについて考えるそれぞれの命とそれぞれの愛。たくさんの感情とたくさんの思い出が絡み合っていて、簡単にはほどけない糸でありながら、儚く壊れやすい物だった。

長きにわたり愛されてきた作品に、ぽっと出のひよっこが芯まで理解できるわけがないのだが、それでも衝撃を受けた心に残る作品。

前作も今作も、噛めば噛むほど味がする。

 

 

 

 

第4位 ムーンライト

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監督:バリー・ジェンキンス
出演:トレヴァンテ・ローズ、アンドレホランド、アシュトン・サンダーズ、ジャハール・ジェローム、アレックス・ヒバート、マハーシャラ・アリナオミ・ハリス、他

 

 

一人の少年の話。幼少期、青年期、成人期の3部構成。

 

今年2月のアカデミー賞にて作品賞の発表の際、プレゼンターに渡された紙が間違っており、大ヒットとなった『ラ・ラ・ランド』と発表された後に「ラ・ラ・ランドは間違い!ムーンライトです!」と訂正されたハプニングが記憶に新しい。

日本ではラ・ラ・ランド公開直後のアカデミー賞だったため、肩を落とした人も多いのでは?かく言う私もその一人。「ラ・ラ・ランドを押しのけて作品賞を取った作品とはどんなものなのか!」と息巻いて観に行って、胸を打たれて帰ってきた一人でもある。

この物語は、単純に黒人という人種的差別の物語ではなく、貧困層の黒人コミュニティ内のセクシュアリティにおける差別に焦点を当てている。だからと言って激しい問題提起もなければ、「こうあることが美徳」と宣言されているわけでもない。だから胸を打たれた。

美しい映像と静かに進む物語。直接的な言葉や表現はなく、スッと流れ込んでくる詩的な言葉も気持ち良い。問題はすべて受け取る側の手の中にあるということが良く分かる。

 

映画を観た後にこんなにじっくり考えさせられたのは初めてだった。いつもレビューを書く時は、鑑賞後すぐのことが多かったが、この作品だけは噛み砕きたいと思ったのだ。そのせいもあって、この作品にはかなり熱が入っている。

そんな感情も含めて今年のベスト5入りです。

 

 

※下記リンク先ネタバレあり

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第3位 マイティ・ソー バトルロイヤル

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監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワースケイト・ブランシェットトム・ヒドルストンマーク・ラファロテッサ・トンプソン、他

 

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マイティ・ソーシーリーズ3作目。MCUとしては17作目。

隠し子の姉ちゃんが突然出てきて世界を滅ぼすって言い出したからまあ大変。何故か生きてた天邪鬼な弟と、故郷アズガルドを守るために試練を乗り越えて頑張るぞ!というのがあらすじ。

 

ここからは4,5位と打って変わって怒涛の脳がバグる映画TOP3が始まるが、その幕開けが『マイティ・ソー バトルロイヤル』だ。

正直マイティ・ソーシリーズはMCUの中でもダントツで苦手だった。ロキしか好きになれない体になってしまったからと、ずっとロキのために見てたのに2作目であんなことになって・・・観る意味を無くしてしまったとすら思った。謝ります。

タイカ・ワイティティ監督への華麗なるバトンタッチのおかげでキレッキレの脳バグ映画へと生まれ変わったマイティ・ソー バトルロイヤル。邦題がラグナロクじゃないの、許してないからな。

一部ではワイティ・ソーともよばれた今作、大変観やすくなりました。暴君のような振る舞いだったソーが、笑いも取れる優秀なお兄ちゃんに成長してくれたおかげで、まあ気持ち良く観れること。何より兄弟の絆が激アツい。人間が一生で築く兄弟の絆とはわけが違う。というか、桁が違う。(兄弟でいる年数的な問題で)

また、アクションシーンも見ごたえ抜群。クライマックスは身悶えるほど。一人でニコニコしながらスクリーンに向かい、あんなに悶えていたのは初めて。レイトショーで周りに人が居なくて良かったと心から思う。完全に円盤出たら購入コースまっしぐら。

MCUを順番に観てない人も1つの作品として楽しめる作品。何も考えずにただただ楽しい!になれる。

 

 

 

 

 

 

第2位 ベイビー・ドライバー

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監督:エドガー・ライト
出演:アンセル・エルゴートリリー・ジェームズケヴィン・スペイシージョン・ハム、他

 

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イヤホンをして外界との距離を置くとドライバーテクニックが最大限に発揮される"逃がし屋"のベイビー。冒頭からキレッキレのカーチェイスが音楽と共に楽しめる。

 

公開当初、中々やっている劇場がなくて諦めていたところ、1ヶ月遅れで公開劇場が拡大。田舎にもお恵みあってやっとの思いで見れた『ベイビー・ドライバー

パンフレットや情報を扱うサイトで「カーチェイスラ・ラ・ランド!」と堂々と謳われていたが、全く持って違うと言いたい。全く持って違うけど、みんなちがってみんないい。

 

音楽が流れていない時間の方が少ないのではないかと思うほど音にあふれた今作は、BGMに合わせて生活音や環境音が流れ、とにかく心地が良く、テンポも良い。それと反比例するように、息が詰まるような展開になっていくストーリー。それでも車と同じように、再生というアクセルを踏んでいる限り、終了までブレーキはかからない。

音楽も映像も楽しめる作品で、鑑賞後即サントラ購入。運転する時に聴いたり、町を歩くときに聴くと頭の中は疑似ベイビーになり、鑑賞後もずっと楽しませてくれている。

展開が苦しいことは分かっていても、音楽のかかるシーンの心地良さに誘われてDVDを予約したことをお知らせします。

「お勧めの映画ある?」と聞かれたら真っ先に出てくるであろう作品になりました。

 

 

 

 

 

 

 

第1位 ラ・ラ・ランド

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監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリングエマ・ストーン、他

 

 

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自分の店を持つ夢を持ったジャズピアニストのセブと、女優の卵のミアが恋に落ちながら、互いの夢を追いかけて行く物語。

 

今年は本当にずっとラ・ラ・ランドのことを頭の片隅に置いて生活していたと思う。

車に乗ればサウンドトラックが流れ、家に帰って思い立ってはDVDを観た。今年の映画ベストとは言わず、生涯の映画ベストに間違いなく入る作品。

すべてが美しく、儚く、正に「夢をみていた」という言葉が全てを表している。

賛否両論ある作品だったと思うが、大きな夢を見ていたことがある人、その夢敗れてしまった人にはドンピシャではまる物語。そうではない人にはあまりはまらなかったのだろうと思う。

様々な考察が飛び交っているが、知人から聞いたものが一番心臓に悪かった。

 

エンターテイメントとして、人間ドラマとして、全てが美しい『ラ・ラ・ランド』が2017年ベスト第1位です。

 

 

 

 

 

 

最後に。

映画館まで片道1時間とガソリン代もバカにならないような土地に住んでいるため、月に鑑賞できる映画の本数がどうしても決まってしまいます。そのため、大きなタイトルの物ばかり観ているのでベストもクソもあるか!といったレベルなのですがその辺は許して欲しい。それでもこんなに素敵な映画に出会えて、今年も感謝です。

年が明けて落ち着いたら、2017年公開でDVDがリリースされたものも見て行こうと思います。

 

目も耳も楽しめる作品が多かった上に、中々脳が狂うものが多かったなあ。というか、そういうのを好んで観ている節もありますが。

 

2018年も素敵な作品に沢山出会えますように。