壁打ち

カルピス:水=0:10くらいの濃度

紙をトイレに流したら詰まってどうしようもなくなった

 

 

 

悪い意味で忘れられないことってたくさんあると思うんだけど、今日はその話です。

 

 

 

小学校5年生の時に、Rちゃんという子が転校してきた。Rちゃんはスポーツ万能で頭もよくて、絵もうまかった。そして可愛くて、一気にクラスの人気者になった。(この前写真見返したらそうでもなかったけど、茶髪だったから周りよりは垢ぬけてた)

Rちゃんは、私と親友のYちゃんと行動することが多くなって、よく昼休みに絵を書いたりしてた。私はRちゃんの絵もYちゃんの絵も好きだったけど、どこかでちょっとした嫉妬心みたいなものを、Rちゃんに抱いてた。

嫉妬がなんなのかまだよく分からなかった私は「Rちゃんのことが好きなのに嫌い」と思ったことをよく覚えてる。

 

Rちゃんが、段々私からYちゃんを引き離そうとしてることにある日突然気がついてしまった。私の思い込みだったのかもしれないけど。

授業で2人1組のペア組むときにRちゃんはYちゃんのところへ一目散に走って行って、私と目を合わせようとしなかったり、給食を食べ終わった後、いつも3人で絵を描いていたはずなのに、Yちゃんと2人で突然消えたりすることが多くなった。

嫉妬とか怒りとかなんで?という気持ちの我慢の限界がきて、Rちゃんに手紙を書いた。

 

「わたしはあなたのことが嫌いでした!Yちゃんと仲良くしたいのは分かるけど私もYちゃんと仲良くしたい!でもRちゃんはかわいいし、頭もよくてスポーツもできて、絵が大好きだから、嫌いだったけど許します!Yちゃんには言わないで!」

って言うアホみたいに性格が悪い女の手紙をかいた。折った手紙の白い部分に「ないしょの話!」とか書いた覚えがある。
その手紙を開いて読んだRちゃんの顔が引きつって泣いた。みんなに「どうしたの?」って心配されて、私は慌てて「何でもないよねー!大好きだから!!」と言った。自分の事ながら最低すぎて、今でも忘れない。

 

その日私は保健室で休んで仮病で早退した。

 

 

そのあとのことはあんまり覚えてない。Rちゃんが大人だったおかげで、今まで通りに接してくれたんだと思う。

 

 

 

 

そんな事があって1年後くらい。12月。

Rちゃんが、「今度の日曜日、うちでクリスマスパーティやるから来ない?」と誘ってくれた。クリスマスパーティなんて招待されたことが無いからワクワクした。プレゼント交換をするというので、祖母にお願いして、文具店でシールや鉛筆、筆箱なんかをセットにして買ってもらった。

招待されたのは私やYちゃん、その他カーストの高い女子含めて6人ぐらい。

 

Rちゃんの家は少し離れた地区にあり、待ち合わせ場所に向かうまでに木がうっそうとする道を抜けた。待ち合わせはただ広いだけの何もないグラウンドの門の前に12時だった。

待てど暮らせど誰一人来ない。近くに家も見当たらないし、待っていれば誰かが来るかと思い、門の前に立っていたが誰も来ない。

12月末ということもありとても寒く、心細くなるのにそう時間はいらなかったと思う。見渡してもグラウンドに時計はなく、時間を間違えたのかと思うが確認もできない。

当時携帯を持っている小学生はいなかった。勿論私も持っていないので、公衆電話を探すも公衆電話がない。車が通ったら携帯を貸してもらおうと思うも、車の通りが少なく、全くと言っていい程車が通らない。

完全に迷子。

 

グラウンドの塀の外周を歩いていると3件の家を見つけた。多分あの家のどれかがRちゃんの家だと思ったが、もし間違えていたらと思うと怖くてチャイムを鳴らす気にもなれなかった。

その3件の家の近くの道をひたすら往復し続け、「たまたま外を覗いた誰かが気づいてくれたらいいのに」と思うも願いは届かず。

 

 

当てもなく道沿いをうろうろしていると、「しばたちゃん?」と声をかけられた。

弟の友人のお母さんだった。私の家の近所に住んでいて、母と仲が良かったので私のことは知っていた。

弁当屋の配達をしていた彼女は、たまたま配達中にこの道を通り、見たことあるような女児がこんなところで何を・・・と思い近づいてみたところ、私だったという。

私は安心と今までの恐怖感から解放されわんわん泣いた。

時間を確認したら待ち合わせから4時間も経っていた。

 

弟の友人のお母さんに電話を貸してもらい、祖母に連絡して迎えに来てもらった。辺りは真っ暗だった。

家についてからRちゃんの家へ連絡する。事の経緯を説明すると、Rちゃんは「来ないのかと思った。今から来れば?グランドの横の白い家。あったでしょ?」と、それだけ言った。

祖母には止められたが、プレゼントも買ってしまった手前絶対に行くという気持ちが勝り、またRちゃんの家へ向かった。

 

やっとRちゃんの家へ入った私は、「ごめんね、遅くなって」と先に来ていた皆に声をかけると「アハハ・・・」と濁った笑いで誤魔化され、大変居心地が悪かったのを覚えてる。待ち合わせ時間と場所を聞いても誰も答えなかった。

地獄のような空気の中、Rちゃんのお母さんがケーキを出してくれて、ケーキを食べながら写真を撮った。後でもらった写真には、みんな笑顔でピースをして美味しそうにケーキを食べている中、死んだ目でケーキを食べながらピースをしているブスな私が写っていた。

一生懸命選んで買ったプレゼントはRちゃんが「ありがとう!」と受取り、私には「プレゼント交換終わっちゃったから渡すものないの!ごめんね!」と笑顔で言った。

 

1時間もしないうちに解散になり、また祖母に迎えに来てもらい、家に帰った。行かなきゃよかったと思った。

 

 

 

年が明けてすぐ、Rちゃんは東京の芸能プロダクションに入ると言って転校が決まった。

私はなぜかひどく安心した。

 

 

 

 

 

 

 

あれから約15年経つ。

彼女を雑誌やTVで見たことはないが、私はたまに思い出してはつらい気持ちになる。

いじめた方は忘れても、いじめられた方は忘れないとよく言うが、私はいじめてしまった側としても忘れてはいけないと思っているので、こうして何かの拍子に思い出しては自分を律する。

きっとこれまでにも沢山やらかしてきてはいるだろうが、これは初めて人に「嫌い」と言ってしまったことへの反省で、盛大に人に裏切られた経験でもあるので忘れようにも忘れられない。忘れる気もないけれど。

 

 

人にしたことは必ず帰って来るなあと再認識。 

この経験が今の私に活きていると信じたい。